もう一度、写真

ブログも文字だけじゃ面白くないし、今度写真を載せてみようと思って、なんとなくカメラを持ち歩いてみることにした。

  

  ここ数年カメラを持ち歩くこと自体どうにも億劫でほったらかしになっていた。愛機は今年で8年目を迎え、今でも現役のD70s。すっかり時代遅れの機種で今これを使ってる人は本当にみかけないので、むしろ誇らしい。高校生の頃写真部に入っていた僕に、祖父がくれたものだ。ところで写真部にいた頃を振り返るに、フォトカノみたいなことは一切無かったけど、当時の思い出もたくさんあるのでいずれここに書いてみたい。

 

 

  散歩が大好きな僕は、学生の頃もカメラ好きの友人と一緒に、こいつを手に都内をあちこち歩き回って写真を撮りまくっていたが、D70sは同クラスのデジタル一眼レフより大柄で重いし、思い入れのあるカメラでもあったから扱いにはわりと気を使ったものだ。最初の数年は毎日のように持ち出していたけれど、段々この重さが面倒になってきて、ぶらりと出歩く時はカメラを持たず、写真を撮りに行こうと決めた時だけカメラバッグを背負って出る、という具合に段々と使わなくなっていった。

  iPhone4を買って「携帯のカメラでもこんな綺麗に撮れるのか」と驚いて以来、D70sの出番はさらに減った。なにせ携帯にカメラがついてるのだから、当たり前だけどコンデジよりもっとずっと身近だ。当時の僕は性能より手軽に写真を撮れることの方が大事だった。そのうちD70sは年に一、二回の旅行などでしか触れなくなった。今度また『撮りに行きたい』と思ったら持ち出してみよう。そう思い続けて、ついに愛機は一年のほとんどをケースの中で過ごすようになった。

 

 

 しかしブームは繰り返す。いつも何度でも。

 

 

 なんとなく例の外付けHDDの写真フォルダを漁っていたら『撮りにいきたい』と感じたのだ。いよいよこの時が来てしまったようだ。というわけですっかり空っぽになっているであろうバッテリーを充電器にセットしたところである。8年間付属品のまま買い替えず、何度となく深放電させてきた年代モノのバッテリーだ。よく今でも使えるなと感心すらしてしまう。買い替えるつもりはまだない。

 

 

 

 新しいレンズ買おうかな、そうだ写真管理ソフトも必要だな、とか物欲に繋がっちゃってるし、なんかズレた方向に走りかける僕は本当に馬鹿だ。とりあえずそっちは当分おいておくとして、今あるものでもう一度写真の趣味を再開してみようと思う。文字だけの殺風景な日記にならないように、これからは折りに触れて色んな写真を撮って貼り付けてみたい。元来下手の横好きだから、あんまり褒められるような写真は撮れそうもないのだが。