タイヤ交換

 帰宅したら、自転車のタイヤ交換とチェーンの洗浄を一気にやってしまった。本当は今日の朝やるつもりだったのだけど、帰り道に自転車のことを考えていたら妙にやる気が出てしまったので、風呂に入る間も惜しんで遠慮なく取りかかることにした。

 

 

最初はフレームについた埃を拭き取った。ホイール周りは特にひどかった。湿らせたウエスを当ててホイールを回すと、埃が山盛りついてきたのにはさすがに参った。本当に長く乗っていなかったんだと気づく。

 もともと洗浄道具を持っていたので、すぐチェーンの掃除に入れた。専用のチェーンクリーナーを使おうと思ったが、少し考えてやめた。ディグリーザーが飛び散って処理が大変なので、ウエスに液をしみ込ませてチェーンに当て、ペダルを回してよく拭いた。そのあと後輪を外して汚れているスプロケに直接ディグリーザーを吹きかけて、キッチンペーパーでこよりを作って歯間ブラシの要領で磨いた。もっと自転車の手入れが上手な人なら賢いやり方があるのかもしれないが、これでも充分奇麗にできる。しかし久々で要領が悪く、ここまでで一時間は軽くかかってしまった。

 

 

やっとのことでピカピカにして、なんとか当初の目的だったタイヤ交換に入ると、これは逆に思った以上に早く終わった。嵌めやすいタイヤだったせいもあるだろう。すっかりぼろぼろになったアルトレモを外しながら、そういえばこいつを履いたのはいつだったろうかと考えていたが、きっと学生の頃で間違いない。最後の学園祭準備の頃、使いっ走りを頼まれて遠く離れたホームセンターに行ったときもこいつを履いていた。それにしても、ただでさえ持ちの悪いアルトレモをよく今まで放置したなと呆れてしまう。実際ぼろぼろになったのは走行寿命というより経年劣化のせいだが、ひび割れが気になりはじめて乗らなくなり、もう一年以上は過ぎていた。

 

 

交換手順を忘れているかもしれないと思っていたが、慣れていた頃に比べれば劣るものの、やってみると案外自然に手が動いたのでよかった。進行方向も間違えずに無事装着。仕上げにチェーンや各所に注油、シフトワイヤーを調節して整備完了。だらだらとやってしまったので手を付けてから2時間以上は経っていたと思う。それでも久々に奇麗になった自転車を見て気分がよくなった。もともとはトレーニングのためにもう一度乗れるように整備を思い立ったのだが、この際散歩でもいいから早くまた乗りたい。今度は長持ちしますように。